神社基礎知識

本殿建築様式について

■平入り・・・屋根の長辺側(または屋根の棟と平行な面)に入り口がある様式。

神明造(しんめいづくり)

切妻造、平入。

 

屋根には反りがなく、屋根の棟に届く棟持柱という柱を持つ。

※写真は熱田神宮。

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流造(ながれづくり)

切妻造、平入。

 

前方の屋根が反りながら伸び庇(ひさし・向拝)となった形式。


神明造の発展型で、全国で最も多い神社建築。

※写真は豊栄神社。

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八幡造(はちまんづくり)

切妻造、平入。

 

本殿の内部が前後2室に分かれ、それぞれの上に屋根が乗っている形式。

(切妻造・平入りの建物が前後に二棟並ぶ形式)

※写真は柞原八幡宮。

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権現造(ごんげんづくり)

入母屋造、平入。

 

本殿と拝殿の2棟の間に「石の間(いしのま)」と呼ばれる一段低い建物を設け、縦の棟で串刺し状に一体化している形式。


※入母屋造とは、屋根の上部においては切妻造、下部においては寄棟造(前後左右四方向へ勾配をもつ)となる構造をもつ形式。

※写真は北野天満宮。

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■妻入り・・・屋根の短辺側(または屋根の棟と直角な面)に入り口がある様式。

大社造(たいしゃづくり)

切妻造、妻入。

 

屋根の棟に届く棟持柱を持つ。正面二間のため入口が左右のどちらかに寄る。

※写真は神魂神社。

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春日造(かすがづくり)

妻入。

 

屋根が左右に反り、前方に庇(ひさし・向拝)がつけられた形式。

 

※写真は枚岡神社。

住吉造(すみよしづくり)

切妻造、妻入。


内部は前後2室に分かれている。

※写真は住吉神社(福岡)。

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大鳥造(おおとりづくり)

切妻造、妻入。


平面が正方形で、正面・側面とも二間となる。
大社造と似ているが、入口が中央に配置されている。

※写真は大鳥神社。

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■その他建築様式・・・その他の本殿建築として、日吉造、浅間造、生国魂造、吉備造など、その神社もしくは地域特有の多様な様式がある。

日吉造(ひえづくり)

正面だけでなく両側面にも庇(ひさし)がついている。日吉大社に見られる独特の様式。

※写真は日吉大社。

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浅間造(せんげんづくり)

正面五間側面四間の上に、流造の本殿が載り二重になっている独特の様式。

※写真は富士山本宮浅間大社。

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隠岐造(おきづくり)

「隠岐」特有の本殿建築様式。
屋根は大社造に似て「妻入」。平面形は「神明造」に似て横長の短形。向拝がついており「春日造」に似ているが、向拝と大屋根が離れている。

※写真は玉若酢命神社。

  

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