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日本の神話と縁の社

神社基礎知識

祭事等について

例祭(れいさい)

神社で毎年行われる祭祀のうち、最も重要とされるもののこと。

神社の祭祀は、大祭、中祭、小祭に分けられている。この大祭の中で最も重要な祭りを「例祭」としている。
例祭は年一回、多くは祭神や神社に特別の由緒のある日に行われることが多い。

「例祭」という名称が使われ出したのは近世のことで、それ以前には「大祭(おおまつり)」「御祭(おんまつり)」などと呼んだり、社名に祭をつけて「春日祭」「石清水祭」などと呼んだりしていた。

祈年祭(きねんさい)

毎年2月に行われ、一年の五穀豊穣などを祈る祭祀のこと。
一般的に「としごいのまつり」などとも呼ばれる。「とし」とは稲を中心とした穀物や実りを指す。

毎年11月に行なわれる新嘗祭(にいなめさい)と対になる祭祀である。

新嘗祭(にいなめさい)

稲の新穀を神に供え、収穫を感謝する祭祀のこと。
明治以降、11月23日に行なわれることが定められている。
※この日は戦後、勤労感謝の日となった。

幣帛(へいはく)

祭祀において神に奉げるもののこと。
古くは武具や神酒などを含めた様々な供物の総称だったが、現在では綿・絹・麻などの布類の供物を指すことが多い。
幣帛は神への捧げ物であると同時に、神の依り代とも考えられ、串の先に紙垂を挟んだ依り代や祓具としての幣束・大麻などとなった。(これらのことも幣帛と呼んでいる)

 

多くの社殿には、拝殿と本殿の間に、幣帛を奉げる「幣殿」が設けられている。

 

天皇の命により幣帛を奉献することを奉幣(ほうべい、ほうへい)といい、そのために遣わされる者のことを奉幣使という。

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大麻(おおぬさ)

祓いのための祭具の一つ。榊の枝や白木の先に紙垂(しで)をつけたもの。
祓詞(はらえことば)を唱えた後、この大麻を左右左と振ることで、穢れを祓う。

紙垂(しで)

注連縄や玉串、大麻などにつけて垂らす、特殊な切り方をして折った紙のこと。
断ち方・折り方はいくつかの流派・形式がある。

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御幣(ごへい)

祭祀で用いられる幣帛の一種で、2本の紙垂(しで)を竹または木の幣串に挟んだもののこと。

通常、紙垂は白い紙を用いるが、五色の紙や、金箔・銀箔が用いられることもある。
かつて、神に布帛(幣帛)を奉る時には木に挟んで備えていた。それが変化し、今日の御幣となった。
元々は神に捧げるものであったが、後に、社殿の中に立てて神の依代または祓具として用いるようになった。

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玉串(たまぐし)

神前に拝礼する際に奉げる榊の枝のことで、紙垂(しで)などがつけられている。
玉串を神前に捧げて拝礼することを玉串奉奠(たまぐしほうでん)という。


神話で天照大神が岩戸隠れした際、玉や鏡などをつけた真賢木(まさかき)を祭具として使用したと伝えられ、それが玉串の由来とされている。

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榊(さかき)

ツバキ科サカキ属の常緑小高木の名称。
語源は、「神と人との境」より「境木(さかき)」の意であるとされている。

 

 

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